ちづかマップ 3

衿沢世衣子『ちづかマップ』3、小学館、2015


これが『ちづかマップ』の最新刊。ていうか、このマンガ、ほぼ季刊ペースだ。内容はかなり取材していないと描けないし、和歌山の取材は何日もかかるようなものなので、月刊でもたいへんだろう。このくらいゆっくりやってちょうどなのだと思う。

この巻は、「むさしの」、「清澄白河」、「新宿」、「虎ノ門」、「兵庫・坂越」、「大森」、「東京・目白」。

「むさしの」は、いきなり今和次郎が出てくる。このマンガを描けるくらいだから、今和次郎が出てきてもぜんぜん不思議ではないのだが、やはり目の付け所がよい。井の頭公園成蹊大学はともかく、三鷹国立天文台はぜんぜん知らなかったわ。これはいいところっぽい。

清澄白河は、清澄庭園には行くとして、相撲部屋が多いとか、倉庫の中に画廊があった(今はない)とか、知らなかった。「丸八倉庫」って、なんか「丸三倉庫」みたいでかっこいい。防衛軍の秘密工場とかが出てきたらどうしよう。

「兵庫・坂越」は存在自体知らなかったが、ほぼ岡山に近い、赤穂の一部。赤穂といえば義士だろうと思うが、これはほぼ山歩き。昔の藩会所とかを回っている。しぶすぎる。

大森ののり養殖の跡とか、目白は切手の博物館や昔の近衛公爵邸とか、こんなところに目がついているのかと思うことばかり。しかし、目白といえば、東京都豊島区にきまっていると思うが、なぜ「東京・目白」なのか?よくわからない・・・。