びわ湖ホールプロデュース ワーグナー/さまよえるオランダ人

ワーグナー 「さまよえるオランダ人

オランダ人  青山 貴 
ダーラント  妻屋秀和 
ゼンタ    橋爪ゆか 
エリック   福井 敬 
マリー    小山由美 
舵 手    清水徹太郎

ミヒャエル・ハンペ演出


土曜日にびわ湖ホールで、「さまよえるオランダ人」の公演があったので行ってきた。これはこの劇場のプロダクションで、演出家と衣装・美術は外国から呼んできて、歌手、指揮者、楽団、合唱は日本人というもの。

思ったよりおもしろかった。歌手の出来は、そこそこよかった。自分としては特にゼンタとエリックがよかったような。あれだけできていればよし。オケもなんとか盛り上げるところはちゃんとやっていた。京響もけっこうできるのね。合唱は、かなり人数が多く、舞台上に 60人くらいいたような。このオペラでは、「水夫の合唱」のところ、特に水夫と幽霊船の亡霊が掛け合いをやるところが一番いいので、そこは迫力あった。

一番よかったのは、演出。舞台はダーラントの船の甲板になっているのだが、後ろは全部スクリーンで、そこに映像が出てくる。オランダ人の幽霊船がデカイ。寄ってきたり、遠ざかったり、沈んだり、自在にできる。見ていておどろいた。昔、このオペラの映画化作品を見たけど、それよりよかったかもしれない。

しかし、こちらの不覚で、開演に遅れてしまい、せっかくいい席をとっていたのに、そこでは見られなかったのがざんねん。一階席の一番後ろだが、ちゃんと音はよく聞こえていた。でも舞台に近かったら、顔がよく見えたのに・・・。あーあ。

この公演にはかなり気合が入っていたらしく、講演会やプレトークや、いろんなイベントがあったのだ。しかし近場の人はともかく、こっちはムリ。まあ、この作品は実演でも3回は見てるからいいけどね。こうやってファンの裾野が広がっていくといいな。

客は7割くらいの入り。この他に横浜で2回、大分で1回公演があるのだが、さすがにそれはムリか・・・。