さすらいの太陽 21話

「さすらいの太陽」21話、「海に唄えば」


前回、ファニーと兄妹だとわかって大ショックののぞみだったが、出生の秘密といえば、のぞみと美紀の出生の秘密がこのドラマの中心だったはず。最初の部分でそのことをリマインドしているので、そろそろこちらもバレるはず。

列車で見知らぬ町に出かけ、流しの営業をするのぞみ。酔っぱらいから「胸にジンと来るといったら、軍歌に決まってるだろ!」とムチャぶりが。客は「同期の桜」を合唱し、のぞみは退散。のぞみが軍歌を歌うのかと一瞬、期待したのに、ざんねん。

他の店でも、レパートリーにない歌を要求されて挫折。町から町へと渡り歩き、追い出されるのぞみは、例の「心のうた」を歌うことに決める。

のぞみは、海辺に座り込んでいる女に声をかけるが、知らない男が飛んできて、「その女に構うな」と言う。その夜、土砂降りの中を歩いていたのぞみは、トランペッターの新田と出会う。新田は漁師になっていた。「音楽をやる前に生活したくなった」という。

新田は、「普通の人たちと同じように働かなければ、普通の人たちの気持ちはわからない」とムチャな説教をする。のぞみは、「あたしをここで働かせてください」とたのみこむ。漁師に混じって、労働するのぞみ。新田は、「このくらいの労働で弾けなくなるギターなら、壊してしまえ」とまたムチャぶり。

のぞみが声をかけた女は、知らない男の妹で、自分の恋人が海で死んだことで、心を病んでしまったのだ。どうしても歌いたいのぞみに、新田は、「伴奏なんかなくても、一人で海に向かって歌え」と言う。海に「心のうた」を歌うのぞみ。すると、例の女が、のぞみの「心のうた」を歌い始めた。またまたのぞみの歌で奇跡が起こった。そこに魚の大群がやってきて、村は大賑わい。

漁船の上で、のぞみは、大漁節を歌うのでした。


もう終盤近いのに、こんなムチャぶりだらけの回でいいのか。これは、「歌の心は民衆の心の中に」という昔の左翼宣伝の結末?それとも、根性ものだからムチャぶりもOKということなのか?よくわからない。