姫路城

せっかく姫路に来たのに姫路城に行かないということはありえないので、姫路城に。登っていると、グループで来ている人たちにガイドのおばさんがついていて、大事なところの説明は全部聞けた。非常にラッキー。

姫路のどこからでも見える姫路城だが、近づいて下から見上げる天守はひときわ美しい。ガイドさんが、「暴れん坊将軍の撮影はここからしているんですよ」と言っているのを聞くと、たしかにその門から見上げる天守がかっこいい。さすがにテレビクルーはそういうところはまめにフォローしているのである。

しかし天守の入り口にたどり着くまでがけっこうある(当然だが、渦巻き状にぐるぐる回って登らないと天守の入り口に行けない)。さらに、そこから天守の最上階まで6層ある。けっこうな運動である。まだ夏の暑さには時期が早かったのと、上に登るほど風通しがよくなるのでなんとか登れたが、一番上まで登るとクタクタ。しかも中では飲み物の自動販売機などは当然なし、のどがカラカラで弱った。ふたのできる飲料(ペットボトルなど)以外は持ち込み禁止なので、城の入場券を売っているところの売店でぜひ飲み物を手に入れてから登るべきである。

天守の一番上からは姫路市内が一望できる。説明では、現在の堀は内堀で、もとは現姫路駅のあたりに外堀があったのだという。往時はこれ以外に高層建築物はなかったわけだから、平屋の建物しかないようなところに白い城郭がそびえ立っていたのである。圧倒的な存在感だったろう。

この城が、戊辰戦争やら、太平洋戦争の爆撃を生き残ったこと自体が奇蹟のようだ(実際に、姫路市街は爆撃で丸焼けだったとのこと)。今年からまた大修理に着手するらしく、その前に城の全容を見ておくことができてよかった。修理が終わったら、また来よう。