圓教寺

姫路と言えば書写山圓教寺。姫路に行く機会があったので、のこのこ出かけてきた。姫路駅からバスで30分ほどかかって、ロープウェイの駅に着く。そこからロープウェイで山上へ。バスもロープウェイもけっこう客でいっぱい。ロープウェイの山上駅について、すぐだろうと思うとさにあらず。ここから15分以上山道を登らなければならない。マイクロバスで上まで行けるチケットが500円プラスで売っているのだが、ロープウェイに乗った上にそこまでさぼるのはどうかと思って歩いた。

摩尼殿に着くまでに、仁王門と、西国三十三カ所の札所の名前を書いた仏様が道にひとつずつ並んでいる。宿坊もある。摩尼殿は、昭和の建築らしいが高いところに張り出したりっぱなお堂である。朱印をもらう人たちがたくさんいて、札所めぐりをしている人たちがそんなに多いのかと感心。

そこからさらにしばらく歩くと、大講堂、食堂、常行堂の三つのお堂がコの字のように並んでいる。ここが「ラストサムライ」のロケに使われたところらしい。開山の性空上人像と圓教寺縁起絵巻が特別拝観ということで見られるようになっている。これは6月30日までらしいので、ラッキーだった。性空上人像は鎌倉時代の作だと言うが、最近彫ったように新しい。頭部の中が空洞になっていて、そこにお骨が収められているのだそうだ。絵巻は、このお寺ができたいきさつがつづられている。こちらは江戸時代の作ということできれい。この三つのお堂も深山の寺らしい、美しい建物。

西国の名刹の名にふさわしいよいお寺。ここは行ってよかった。山道を上り下りするのもちょっと疲れるが、体にはよさそう。