#心理学

自分の顔が好きですか?

山口真美『自分の顔が好きですか? 「顔」の心理学』岩波ジュニア新書、2018 著者は心理学者。顔と心理の関係を研究している。表情の読み取りが何歳くらいからできるのか、そもそもなぜ表情の読み取りができるのか、顔のどこを見ているのか、などなど、いろ…

妻のトリセツ

黒川伊保子『妻のトリセツ』講談社+α新書、2018 黒川伊保子の新著。しかし著者ではなく、援助者となっており、あとがきを読むとライターの書いた原稿に手を入れて監修した程度とも言える。実質的にはこの人は科学者と言うよりは、エッセイストみたいなもの。…

シャーデンフロイデ

中野信子『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感』幻冬舎新書、2018 「シャーデンフロイデ」というのは、他人の不幸を喜ぶ感情。これがオキシトシンによって生み出されるというのが著者の言っていること。オキシトシンは、他人との連帯を強めるよう…

言ってはいけない─残酷すぎる真実─

橘玲『言ってはいけない─残酷すぎる真実─』新潮新書、2016 安藤寿康の本がおもしろかったので、こちらも読んでみたが、おもしろかった。しかし、この本、行動遺伝学の部分は、安藤寿康の本をまとめていると書いている。それだったら、元ネタにされた安藤寿康…

あざむかれる知性

村上宣寛『あざむかれる知性 本や論文はどこまで正しいか』ちくま新書、2015 著者は1950年生まれ。元富山大学教授、心理学者。この本は、ダイエット、健康、ビジネス、幸福感の4つの分野で、正しい説と間違った説は何なのか、どうやってその区別をつけるのか…

(不)正直な私たち

「(不)正直な私たち~”ウソ”を巡る”本当”の話」、NHKBS1、2016.8.31 ダン・アリエリーがプロデューサーで製作した、ドキュメンタリー。半分は、アリエリー先生の講演で、半分がウソで自分の人生を棒に振った人たちのインタビュー。 基本的には、「どういう…

「超常現象」を本気で科学する

石川幹人『「超常現象」を本気で科学する』、新潮新書、2014 非常におもしろい本。著者は、実際に超心理学の研究をしている人。 著者によれば、「ツキ」「スランプ」は、単に偶然に理由をつけているだけの錯覚。お守りやゲン担ぎも同様の現象。「夢のお告げ…

超常現象の科学

リチャード・ワイズマン(木村博江訳)『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』、文藝春秋、2012 これは新聞の書評で取り上げられていたので読んでみたが、書評での評価のとおり、非常におもしろい本。著者は、プロのマジシャンで、そのキャリアを捨て…