#法学

13歳からの法学部入門

荘司雅彦『13歳からの法学部入門』幻冬舎新書、2010 新書で出ている法学の入門書。なぜ「法学部入門」というタイトルになっているのかはよくわからないが・・・。 著者は、1958年生まれ、弁護士。学者ではない。しかし、基本的な理解が行き届いているので、…

臆病者のための裁判入門

橘玲『臆病者のための裁判入門』文春新書、2012 少額の金額を扱う民事裁判の制度と運用について説明した裁判の本。前半は非常におもしろく、著者自身が扱った保険会社とのトラブル(当事者が外国人だったので、著者が実質的に代理人)についてのてんまつ。こ…

憲法の涙

井上達夫『憲法の涙 リベラルのことは嫌いでもリベラリズムは嫌いにならないでください2』毎日新聞出版、2016 著者の前著『リベラルのことは嫌いでもリベラリズムは嫌いにならないでください』の続編。前著は、リベラリズムとは何かという問題を総論として扱…

なんでコンテンツにカネを払うのさ

岡田斗司夫、福井健策『なんでコンテンツにカネを払うのさ』、阪急コミュニケーションズ、2011 例の騒動以来、岡田斗司夫の本は買う気にならないので買っていないのだが、これは図書館で借りてきた。 著作権についての、岡田斗司夫と知財弁護士の福井健策の…

国家緊急権

橋爪大三郎『国家緊急権』、NHK出版、2014 NHKブックスの装丁が新しくなってから出た最初のセットの一冊がこの本。あまり憲法学者も手をつけたがらないこのテーマで本を出した、NHK出版の意気込みは買う。 しかしこの本、いろんな意味で危なっかしい。それは…

絶望の裁判所

瀬木比呂志『絶望の裁判所』、講談社現代新書、2014 これは読んでみて、相当驚いた。断片的には、これまで読んでいたことではあったが、裁判官、それも東京地裁、大阪高裁、最高裁調査官など、裁判所の中でのエリートコースを歩いてきた当事者が、実名でここ…

テキストブック 現代司法 第5版

木佐茂男、宮沢節生、佐藤鉄男、川嶋四郎、水谷規男、上石圭一『テキストブック現代司法』第5版、日本評論社、2009 主に大学生向けの日本司法制度のテキスト。法科大学院や裁判員制度などの最近の司法制度改革の事情を入れて書き直されている。初学者用の教…