13歳からの法学部入門

荘司雅彦『13歳からの法学部入門』幻冬舎新書、2010


新書で出ている法学の入門書。なぜ「法学部入門」というタイトルになっているのかはよくわからないが・・・。

著者は、1958年生まれ、弁護士。学者ではない。しかし、基本的な理解が行き届いているので、この本はわかりやすい上に、法というものの性質と社会における法の位置づけをよくわからせてくれるものになっている。

法学入門というものなので、個別の法の説明で終わってしまっては困るが、法の基本的な考えがきちんとしているのですなおに読める。細かいことは個別分野の本を読めばわかるので、これでいいのだろう。

13歳からの、というのは、子供でも読めますよということなので、確かに中学生に読める内容。それでここまで書けているのだから偉い。参考文献は出ていた方がいいような気がするが、あとは個別の法分野の本を読めばいいし、それは適当にネットで探せるから、これでいいとも思う。