#本書籍

私が食べた本

村田沙耶香『私が食べた本』朝日新聞出版、2018 これは書評と著者の執筆に関するエッセイ本。『きれいなシワの作り方』より、こっちのほうがはるかに振り切っていて、おもしろい。 書評、解説で取り上げている本、自分が読んでいる本と一冊も重なっていない…

私が食べた本

村田沙耶香『私が食べた本』朝日新聞出版、2018 これは書評と著者の執筆に関するエッセイ本。『きれいなシワの作り方』より、こっちのほうがはるかに振り切っていて、おもしろい。 書評、解説で取り上げている本、自分が読んでいる本と一冊も重なっていない…

辛酸なめ子の世界恋愛文学全集

辛酸なめ子『辛酸なめ子の世界恋愛文学全集』祥伝社、2016 辛酸なめ子が、日本と西洋の恋愛小説を軽く紹介しまくる本。いちおう、古いものから新しいものまでフォローされており、『竹取物語』、『蜻蛉日記』、『好色五人女』くらいから、『老妓抄』、『智恵…

『こころ』は本当に名作か

小谷野敦『『こころ』は本当に名作か 正直者の名作案内』新潮新書、2012 あっちゃんの古典名作案内。福田和也が現代日本小説についてやったことを古典でやろうというもの。しかし現代日本小説に比べると、古典(西洋と日本、中国を含む)は数が全然違うので…

バーナード嬢曰く 3

施川ユウキ『バーナード嬢曰く』3、一迅社、2016 バーナード嬢ことド嬢の3巻。あいかわらず、ズレているド嬢だが、前の巻のように、最初から読まずに済ませるよりも、それなりに本を読むようになってきた。これはド嬢のキャラをかなり変えているし、このシリ…

なぜ絶版本は電子書籍になりにくいのか

加藤一『なぜ絶版本は電子書籍になりにくいのか』、竹の子教養文庫、2013 電子書籍ができれば、絶版本が次々と復刊されて、本好きの楽園が・・・ということは現実には起こっていない。それはなぜかという本。この本自体も電子書籍で、著者が編集と装丁の作業…

反=文藝評論

小谷野敦『反=文藝評論』、新曜社、2003 小谷野敦の「文芸評論」本。副題が「文壇を遠く離れて」とある。内容は確かにそのとおりで、村上春樹はけちょんけちょん、それだけならいいが「政治としての対談・座談会」では対談や座談会という形式がいかに文壇で…