バーナード嬢曰く 3

施川ユウキ『バーナード嬢曰く』3、一迅社、2016


バーナード嬢ことド嬢の3巻。あいかわらず、ズレているド嬢だが、前の巻のように、最初から読まずに済ませるよりも、それなりに本を読むようになってきた。これはド嬢のキャラをかなり変えているし、このシリーズ全体も変えるもの。

作者は、本を読まないことにこだわっているわけではなく、本を読む敷居を下げるために描いているので、これでいいと言っている。このシリーズ、読みやすい上に、知らない本をたくさん紹介してくれるので、とても助かっている。

この巻では、『ジェイン・オースティンの読書会』がかなり読む気になれた本。これは映画になってたわ。でも、映画はただの女子会だと言っているが。あとはやはり『高慢と偏見』は読まないと。

それから、バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』は結局買った。これは非常に買ってよかった本。ウェルベックの『地図と領土』も買いたいし、これだけ見つかれば十分収穫はあった。

このシリーズ、おもしろいし役に立つし、長く続いてほしいと思う。