#国際経済

世界経済入門

野口悠紀雄『世界経済入門』講談社現代新書、2018 野口悠紀雄の、「経済学を知らない人でも読める、世界経済入門」本。以前に出た『日本経済入門』の姉妹編。 前著と同じく、特徴は「とにかく図示」。図版が非常にたくさんあって、視覚的にわかる。世界経済…

タックス・ヘイブン

志賀櫻『タックス・ヘイブン─逃げていく税金』岩波新書、2013 タックス・ヘイブン関係のお手軽な本では、これがまともそうだったので、読んでみた。著者は、1949年生まれ、大蔵省入省後、主税局国際租税課長、金融監督庁国際担当参事官、東京税関長などを経…

中国台頭の終焉

津上俊哉『中国台頭の終焉』日本経済新聞社、2013 この本の内容にはかなり驚いた。著者は、通産省に入省後、中国畑を歩き、通商政策局北東アジア課長、経済産業研究所上席研究員を務めた後、退官して、現在津上工作室代表という経歴の人。 著者の主張による…

中国経済入門(第3版)

南亮進、牧野文夫編『中国経済入門 第3版』日本評論社、2012 大学学部レベルの中国経済入門書。10年余りの間に2度、改版しているので、それなりに売れているのだろう。内容は、中国経済の軌跡、社会主義市場経済、工業化、国有企業、農業、労働市場、金融市…

通貨を考える

中北徹『通貨を考える』、ちくま新書、2012 国際金融の入門書であるが、制度の説明にとどまらず、「円高が進むのはなぜか」、「ユーロ危機はなぜくすぶり続けるのか」、「人民元の国際化は進むのか」、といった問題を、財政と金融の両面から考えるという本。…

フリーフォール グローバル経済はどこまで落ちるのか

ジョゼフ・E・スティグリッツ(楡井浩一、峯村利哉訳)『フリーフォール グローバル経済はどこまで落ちるのか』、徳間書店、2010 スティグリッツ先生が、金融危機をとりあげてアメリカの経済政策、金融業界と政府、エコノミスト、市場重視の経済学といった…