#事件

溶けていく暴力団

溝口敦『溶けていく暴力団』講談社+α新書、2013 溝口敦の新しい暴力団本。このテーマでずっと書き続けてきた著者の本なので、記述は具体的かつ説得的。 著者は「本書は暴力団への挽歌である」と書いている。実際にこの本を読むと、暴力団という仕事が商売と…

NHKスペシャル 未解決事件 File.02 オウム真理教 オウムvs.警察

「NHKスペシャル」 「未解決事件 File.02 オウム真理教 オウムvs.警察」、2012.5.27 5月の放送を見ないで放置していて、録画されたものを今頃になって見たのだが、おどろいた、というよりあきれた。 オウム事件が大事件に発展したのは、明らかに警察の責任。…

地獄へようこそ

コリン・マーティン(一木久生訳)『地獄へようこそ タイ刑務所/2700日の恐怖』、作品社、2008 タイの刑務所生活の本。著者はアイルランド人で、小規模な建築関係の会社を経営していたが、詐欺話にひっかかってタイにやってくる。そこでほぼ全財産をだまし取…

私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったのか

松本聡香『私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったのか~地下鉄サリン事件から15年目の告白~』、徳間書店、2010 麻原彰晃の四女にあたる著者の手記。オウム事件関係の本はほとんど読んでいないので、非常に新鮮な印象を受ける。 とにかくややこしい教団内…

社会派くんがゆく! 死闘編

唐沢俊一、村崎百郎『社会派くんがゆく! 死闘編』、アスペクト、2004 『社会派くんがゆく!』シリーズの第3巻。収録されているのは、2003年2月から2003年12月までの連載分。ちょうどこの年はイラク戦争開戦の年だったので、その話題がけっこう取り上げられて…

社会派くんがゆく! 激動編

唐沢俊一、村崎百郎『社会派くんがゆく! 激動編』、アスペクト、2003 『社会派くんがゆく!』の2冊目。2002年1月から12月までの連載をまとめたもの。1冊目が非常におもしろかったので、これはどうかなとおもったらあんまりおもしろくない。簡単にいえば、ネタ…