孔乙己

魯迅(井上紅梅訳)『孔乙己』


ずいぶん前に読んでから、ひさしぶりに読んだ。

語りては酒屋の小僧、見かけはのろまだが、観察力はある。上客を通す座席と安い客を通す立席があり、孔乙己は立席で唯一の長袖者。読書人といっても、秀才にもなれておらず、酒屋の無学の客からも侮られている。

孔乙己は、挙人の家に泥棒に入り、捕まって打ち据えられ、腿が折れてしまう。最後に酒を買って、また侮られ、そのまま消えてしまう。

やはり大傑作。