西村淳『面白
南極料理人』、
春風社、2001
南極観測隊の越冬隊、しかも
昭和基地ではなく、1000キロ南極点よりのドーム基地で越冬する隊に参加した著者の、料理と極地生活についてのエッセイ。著者は
海上保安庁の職員だが、料理の係の人。
極地で1年以上、男ばかりの少人数ですごすのだから、食事は大切だ。細かい工夫や苦労がいろいろと書き綴られていて、とてもおもしろく読める。零下70度の環境での生活は、日本での生活からは想像もできないことばかり。文章も非常にうまく、これが最初の著作とはおもえないくらい。サクサクと読みやすい。
続編も数冊出ており、映画にもなっているようなので、今後はそちらもチェック。