戦後合格者

坂口安吾『戦後合格者』


坂口安吾日本共産党についてのエッセイ。初出は1951年。

武装闘争路線の初期に書かれたもので、思い切り日共を批判している。無内容、他に対する不協力などなど、何を作る努力もせず、他人の作ったものを壊そうとするばかり、というようなもの。

坂口安吾は、共産党共産主義について書かれた本はまったく読んでいないようだが、まあ、それが幸いしたのだろう。昔共産主義にかぶれたこともないのかもしれない。

中共については非常に同情的なところは興味深い。当時の新聞は中共の悪口は書かなかったらしい。