わが心の女

神西清『わが心の女』


これは神西清の短編。この人、創作もしていたのだ。

ロシアはちょっとした創作のツマにされているだけだが、ちょっとだけそれっぽい国として出てくる。しかし、この作品そのものは、あまりうまくいってはいない。服を脱いでいくのではなく、着ていくストリップというアイディアも、あまり想像をかきたてない。

阿耶という女の登場人物も、美人だと書いてある以外、そんなに魅力が見つからない。60年代の安いSFみたい。