ぐるぐる博物館

三浦しをん『ぐるぐる博物館』実業之日本社、2017


三浦しをんの取材エッセイ。対象は博物館。ネタに取り上げられているのは、
茅野市尖石縄文考古館
奇石博物館
大牟田市石炭産業科学館
雲仙岳災害記念館
風俗資料館
ボタンの博物館
自分が行ったことがあるのは国立科学博物館だけ。あとは名前を聞いたことがあるかどうかというところ。

しかし、これはおもしろい。施設の選択があたりだし、三浦しをんの筆もさえている。龍谷ミュージアムと、大牟田市石炭産業科学館はとくに心をそそられる。ふつうにボヤッと行ってもいいのかもしれないが、この本は取材で行っているので、館の人がていねいに説明してくれている。あとは三浦しをんの好奇心とまめな質問。

三浦しをんは最近、笑えるエッセイをあまり書かなくなっていたが、これはその系譜をつぐもの。またエッセイをまめに書いてくれるといいな。