ロベスピエール

松浦義弘『ロベスピエール 世論を支配した革命家』山川出版社、2018


世界史リブレットに入っているロベスピエールの本。読んでみると、ロベスピエールはやっぱりキチガイ

頭はよく、演説ができた。演説は最初から、議会を説得するためではなく、議会外の世論に訴えるためのもの。マスメディアなどない社会で、ロベスピエールは、大衆の支持を得て行動することの重要性を理解していた。

思想はとにかく「徳」の追求、それから「外国の陰謀を潰せ」、「共和制バンザイ」。これは始末に負えない人。

とにかく、自分に厳しく、他人にも厳しい。革命がこういうことを生み出したのも、当然といえば当然。非常時にはすべてが許される。