北朝鮮の核攻撃がよくわかる本
辺真一、兵藤二十八、野口邦和、嶋田康宏『北朝鮮の核攻撃がよくわかる本』宝島社、2017
時流便乗本だが、いま出たのなら意味がある本。著者のように書かれている部分は「監修者」となっており、どこまでが実際の執筆者か、よくわからない。まあ、ライターに書かせているにせよ、内容は見ているだろうから・・・。
どこが攻撃されるかなどという話は、あまりあてにならない感じ。何しろ、北朝鮮の核弾頭のうち、ノドンに搭載されているものがいくつなのかわからない。だから、目標になりそうなものを全部出したという感じだが、あてになりそうな話もある。
東京攻撃は、核弾頭でなくてもよく、放射性物質と通常爆弾のダーティーボムでよいということになれば、撃ってくるのは簡単。サリンや炭疽菌でもよいが、ダーティーボムなら、パニックになりやすいかもしれない。そっちの方が効果的ならそうするはず。
それより重要なのは、もはや交渉の余地などないということをはっきり言っている部分。これは辺真一が監修しているところだが、こっちは信憑性が高い。どう考えてもそうだろうという話。