ドキュメント72時間 京都 静かすぎる図書館

ドキュメント72時間」、「京都 静かすぎる図書館」、NHK総合、2017.10.27


京都、銀閣寺近くの「私設図書館」という名前のお店が取材先。というか「静かすぎる図書館」というのがおかしい。静かでない図書館というものはない。有料自習室のようなもの。

取材交渉は筆談。まあ、そうだろう。基本的にここに来ている人たちのすることは勉強。しかしずっと筆談で聞き出すことはできないので、適当に筆談は切り上げて、おしゃべりできる休憩室で取材。2時間250円だから、漫画喫茶よりはずっと安い。というか、漫画喫茶はぼったくりすぎ。

ビルマ語の勉強をしているおじいさん。これはちゃんと勉強していて、ビルマ語の新聞は読めると言っている。ちゃんと文章も書けている。あとすごいのは、キノコの絵を趣味で描いている人。これはうまい。

2階もあって、こちらは「より静か」。ミニコミ誌の編集とか、友達二人で来て、1階と2階に分かれて座っている高校生とか、いろいろ。

昼の12時から夜の12時まで、開いている。店番だけでいいのであれば、もっと開けてもいいと思うが、この場所であまり長く開けても意味がないのかもしれない。

この店、空席がけっこうあるが、この値段でやっていけるのか。長く続けている店なので、それはだいじょうぶなはず。取材を断る人も多い。この店の性格を考えれば当然のこと。

新聞配達をしながら数学の勉強をしている中年の人は非常勤講師だったが、雇い止めされて、生きがいとして数学の勉強をしている。これはえらすぎる。場所柄、学生、大学院生が多い。

漫画喫茶で勉強している人はいないが、ここは多すぎる。学校になじめなかったので、一人だけで仏教を学んでいるとか、いるところにはいるということ。普通の図書館も勉強している人ばかりだが、そこはテレビカメラで取材できないので、ここに来たということだろう。