日本陸海軍 徴兵制度あれこれ

第六兵器廠『日本陸海軍 徴兵制度あれこれ』2017


これも夏コミで拾ってきた本。明治から昭和まで、徴兵制度の変遷がまとめてある。基本的に公文書による制度のまとめなので、具体的な徴兵検査や配属についてのエピソードはないが、これでも十分役に立つ。

特に明治7年から昭和19年までの現役徴兵数の表、これがいちばん役に立つ。昭和19年で、陸軍100万、海軍13万6000なので、これは文字通りの根こそぎ動員。若者だけではとうてい間に合わないので、誰でも持っていっているだろう。

召集、動員制度や兵科と各部の問題などはこれから調べるということなので、続刊に期待。大江志乃夫の本ももう古いところがあるので、いろんな資料で穴を埋めてもらえると助かる。