ちづかマップ
衿沢世衣子『ちづかマップ』講談社、2016
これは小学館から3巻本で出ているものなので、なんで同じタイトルで巻数が入っていないものが出ているのか、よくわからなかった。もとは違う雑誌で違うタイトル(「尋ネ人探偵」)で連載されていたものが、登場人物は同じだが、方向性をちょっと変えて小学館の雑誌で出ているのが3巻本。こっちはその前の版なので、キャラは同じでも、かなり違う作品。
小学館版は、古地図を頼りに町の昔の姿を探索する話だった。こっちもそれは基本的に同じ。こっちは人探しがちづかのミッションになっていて、町はその背景だという程度の違い。しかし小学館版は完全に古地図に話が貼り付いていたので、そうでないこちらはずいぶん違う。書道博物館とか、京都の御朱印集めとか、地図は手がかりで、それをきっかけに何かを見つけていくというような感じ。