うちのクラスの女子がヤバい 1

衿沢世衣子『うちのクラスの女子がヤバい』1、講談社、2016


この作者、どこで読んだっけと思っていたら、「ちづかマップ」の人だった。あれはおもしろかったが、こっちは全然毛色の違う話。うちのクラスの女子だけが持っている特殊能力、「無用力」が出現するというもの。

無用力は、超能力みたいなものだが、無害無用で、2年か3年もたつと自然に消えてしまう。

透けて筋肉や臓器だけ見えるとか、手がイカの触手になるとか、テンパってしまうと高周波音を出せるとか、食べると直後のことを忘れてしまうおにぎりを作るとか、そういう力。後味がさわやかだし、絵柄がいい。たのしく読める。ちょっとだけふりかけのように恋心が入っているのもよし。