マーベル展

「マーベル展」、東京シティビュー、2017.6.17


これも森ビルの美術館(というか、展望台の方)でやっていた、マーベルキャラの展覧会。

マーベル、実はスパイダーマンくらいしか見ておらず、最近のアベンジャーズとか、よく知らない。しかし、これは非常におもしろい。

マーベル・コミックは、1939年からあるものなので、とにかく歴史が古い。最初は、「ナチスと戦ったが、その心の傷が・・・」とかそういうところから始まる。あとは、悪と戦うのだ。それも旗印は「自由と正義」。アメリカ政府のために戦うわけじゃなく、いちおう普遍的な話が前提。日本のヒーローものが、「なぜかよくわからないけど、日本に悪が攻めてくる」ところから話が始まるのとは違っている。

ソ連の女スパイだとか、黒人(アフリカのなんとか国の王子)とか、いかにもアメリカっぽーいという設定だが、これも非常に納得。アメコミヒーローって、アメリカ受けするものでありながら、外にも販売されているものだから。

あと、いろいろと苦悩がある。これは日本ヒーローものにもあるのだが、こっちは、ちゃんとよく練られている。大人でも理解可能な悩み。これに比べると、日本ヒーローは子供向け専業になっているせいもあって、やはり浅い。マーベルが長続きしているのは、このキャラ設定やストーリーづくりの工夫があってこそのもの。

グッズショップは、展覧会のチケットを買った人しか入れないようになっている。これは会場限定グッズがたくさんあり、この購入権を得ることがチケットの目的になっている人がいるから。でもチケット代、1800円だから、映画と同じ。みんなじゃんじゃん買っていた。

マーベルファンは若い人から中年まで幅広くいることがわかって、これもおもしろかった。この展覧会は巡回はしないらしい。行けてよかった。