美人になることに照れてはいけない

野宮真貴ジェーン・スー『美人になることに照れてはいけない 口紅美人と甲冑女が、「モテ」、「加齢」、「友情」を語る』幻冬舎、2017


野宮真貴ジェーン・スーの対談本。これはつまらない。

野宮真貴という人を全然知らなかったが、歌手。「渋谷系」って、それそのものをほとんど知らないので興味なし。ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース?まあ、そのネタについて何も知識がないし、だから何なのという感想。ジェーン・スーは相変わらず。

まずこういう本の著者紹介(冒頭にある)に、生年を書かないのはどういうことか。ちゃんと本の中では、自分の年齢を言っているのだし、この年齢、つまり中年である人が書いていることに意味があるのだから、そこは書かないといけないはず。中では「成熟した女性」と言っているような人が、それを書かないのか?編集者が書いているといっても、著者校正があるのだから、書かない理由にはならない。

モテとか、若さとか、友達とか、まあ、そういうものがある人はよいと思う。しかし、結局これは自分がリア充であることの所以を語るという、ありふれたマウンティング。別にそれ以外のことはしていないので、勝手にやってくれという感じ。というか、野宮真貴はかなり「意識高い系」な印象を受ける。それでちゃんと稼いでいるので、かまわないのだが、読んでどうということはない。ジェーン・スーは、基本的につまらない時とおもしろい時の差が極端で、こっちはつまらない方。

ジェーン・スーの本はすべて買っていたが、これを読んで考え直した。今後は図書館で借りたほうがよい。順番が後になって、読むのが遅れたとしても、大して問題ではない。リアルタイムで読む必要性を感じない。