歩兵 驚きの装備と凄い戦闘力

博学こだわり倶楽部(編)『歩兵 驚きの装備と凄い戦闘力』河出書房新社、2015


編集プロダクション(しかも名前がダサい)の本で、どうかなと思ったが、河出書房新社から出ているし、現代歩兵の状態を書いた本は少ないから読んでみた。結果からいえば、非常におもしろい。

現代歩兵の役割、装備という話題から始まり、ボディアーマーの効果、装備品の重量や内容、歩兵の一日の運動量、食事や飲料、小銃、機関銃、手榴弾、ロケット発射筒、無反動砲、迫撃砲、ショットガン、拳銃、短機関銃といった武器、隊形や戦術のさわりの部分、砂漠、ジャングル、寒冷地、山岳などの特殊環境での戦い、工兵、空挺兵、狙撃兵、衛生兵などの仕事、特殊部隊、病気や負傷、精神的負荷の限界など、広範囲に、「歩兵とその周辺のこと」が書かれている。

ひとつひとつの記述は薄いところもあるし、歩兵の訓練や何かについても書いてもらったほうがよかったが、歩兵中心の現代戦についての知識もろもろを知ることができてよかった。お買い得な本。