「純喫茶のヲ愉しみ」

「純喫茶のヲ愉しみ」、ヲルガン座、2017.2.19


二部構成のイベント。前半は、喫茶店ネタの音楽を店主で歌手のゴトウイズミとアコーディオンの人が演奏する。後半は、喫茶店ヲタクの難波里奈によるトークショー

前半は、それなりの雰囲気のある音楽でよかった。目的は後半のトークの方。これはかなり短めで、30分くらい。喫茶店について、ゴトウ氏が難波里奈にいろいろ質問を振り、あとは客席からの質問にこたえるというもの。喫茶店の写真は事前に準備されている。

難波里奈は、現時点で1700店くらい行っているという。一日1軒は必ず喫茶店に行くことを「行」として実行。本業は会社員だから当然6時以後と土日しか使えない。

驚くべきは、この喫茶店通いについて、まったくメモを取っていないということ。これまで喫茶店について出した3冊の本は、写真、マッチなどの物品を除けば、自分の記憶で書いたという。厳密にいえば、店名と住所、電話番号しか記録をつけていない。それで本を書いているわけだから、フォトグラフィックメモリーというか、真剣勝負で喫茶店に行かないとできないこと。

客への「おみやげ」として、喫茶店の写真(ポラ)を25種類(客は50人)、もうなくなってしまった広島の喫茶店「パール」の写真付きマッチ(これは自作)、東京・神田の喫茶店「エース」のしおり(これは店の提供)、喫茶店のパフェしおり(これも自作)が、全員に配られた。事前に告知されてなどいないので、完全に客への「おもてなし」。

終了後は、本のサイン会になったが、応対がていねいすぎるでしょ。女性ファン多し。喫茶店愛の塊。好きになるとここまでできるのかという、ヲタクの鏡のような人。