日本共産党 本当に変わるのか

ビューポイント編集部『日本共産党　本当に変わるのか！？』世界日報社、2016

非常にまぎらわしい本。よく見ると「ビューポイント編集部編著」と書いてあるので、早く言えば「世界日報」、つまり家庭連合＝統一教会が作った本。しかし、表紙には「筆坂秀世　田村重信対談」という字が大きく印刷されているので、対談本と勘違いしてしまいそうになる。

実際には、対談はこの本の半分くらい（72ページ）で、その後の「日本共産党の「暴力」関連記事」と「ここが知りたい日本共産党Q&A」は、二人には関係なく、ビューポイント編集部が書いたもの。羊頭狗肉とはこのこと。

筆坂秀世と田村重信の対談も、そんなにおもしろいものではない。田村重信は自民党の中の人という立場を一歩も出ておらず、あまりおもしろいツッコミはできていない。筆坂秀世もぬるいことしか答えていない。まあ話を合わせているだけ。

それ以外の部分はかなりひどく、家庭連合なんかに内容のあることを書けといっても、それはムリということ。500円だから、ただのチラシみたいなもの。産経本よりさらに内容薄い。