兵器と戦術の世界史
金子常規『兵器と戦術の世界史』中公文庫、2013
この本は、古代から第四次中東戦争まで陸戦の戦術史を全部書いてしまえというもの。乱暴だが、このくらいが一冊に入っているのがちょうどいい。あまり大部な本は読むのがつらいし。
この本がいいのは、あまり古いところはそんなに読みどころがないが、火器が登場したあたりからのことはきちんと書いてあるところ。砲兵だからプロの知識。銃砲の歴史的発展と、その利用について、きちんと書かれていてわかりやすい。それから、図版が豊富。昔の砲はよくわからないことが多いので助かる。戦況図もたくさんある。
終わりに用語注もついているので、これも便利。大砲の用語もちょっとしたことがわからなかったりするのだ。