遅読家のための読書術

印南敦史『遅読家のための読書術』、ダイヤモンド社、2016


速読術の本ではないが、「とにかく速く本を読みましょう」という内容。著者は4つのサイトに月60本以上の書評を書いていて、年間700冊以上は読んでいると言っている。

lifehackerというサイトで著者が書評している本を一瞥すると、
『コミックエッセイ 爆笑! クールジャパン ~えっ? 外国人は日本をそう思っていたの...!?~
『メダリストに学ぶ 前人未到の結果を出す力』
『スーさんの「ガリガリ君」ヒット術』
『お客に言えない! モノの原価マル秘事典』
『自分を操る超集中力』
『1秒で「気がきく人」がうまくいく』
というもの。まあ、これなら1日2冊はなんとかなるでしょう。それでも、まめに読む努力は大事。

著者の主張では、読書は生活リズムに組み込め、毎日同じ時間に読み、速く読める本を中心に選び、昨日と違う本を読むようにしろ、という。今時多くの人はネット記事を読むのに慣れており、その方法、つまり流し読みを本にも使えと言っている。

読んでも本の内容を忘れてしまうことについては、簡単なメモを取れと言っている。この部分は納得。

まあ、たくさん読めること自体はいいこと。それが目的化するのがいいことかどうかはわからないが。