現代中国悪女列伝

福島香織『現代中国悪女列伝』文藝春秋


中国の悪女といえば、呂后則天武后西太后。それに驪姫とか夏姫とか、褒姒とか、いっぱいいる。著者があげる中国の悪女の条件というのは、1.美女、2.才媛、3.大事件の当事者、4.権力に関与という4つ。江青や、林彪の妻、葉群が悪女だという。江青って美女だったか?若い時はキレイだったのか?

この本で取り上げられている悪女は、谷開来(薄煕来の妻)、張培莉(温家宝の妻)、彭麗媛(習近平の妻)、湯燦(歌手、幹部の「公共情婦」。処刑)、李薇(公共情婦、行方不明)、丁書苗(鉄道部長、劉志軍の情婦)、郭美美(赤十字義援金スキャンダルの当事者)、鳳姐(ネットアイドル)、江青、葉群という顔ぶれ。最初の3人と、江青、葉群以外は知らんわ。

どれもこれもすごいレベルの悪女で、動かしている男と金が並のレベルではない。開き直りも日本ではありえない。権力が強大な国では、悪女のスケールも違うということ。日本は大した悪女も出ない。