言葉尻とらえ隊
能町みね子『言葉尻とらえ隊』文春文庫、2014
能町みね子が週刊文春に連載しているコラムをまとめた本。コラムは、能町みね子の文章としてはそんなにおもしろくはないと思っていた。この本は、2011年10月27日号から、2014年5月8日・15日合併号までのものを載せているが、ざっと読むと、能町みね子が見ているものと自分が見ているものがほとんど重なっていない。
このコラムのネタは、主にテレビとネット炎上なので、それを見ていないと何が何だかよくわからない。このコラムをあまりおもしろくないと思っていた理由はたぶんそれ。
あとは、能町みね子は、性別、性差別関連のネタについてはかなりうるさく、真剣に怒っていることが多いので、そこにピンと来ないというのもある。しかし、能町みね子のツイッターは普通におもしろいので、それに比べてもこの本がそんなにおもしろくはない理由はよくわからない。
2011年から2014年までのネタをこのように並べられると、最近起こった事件についても、自分がほとんど知らないか、遠い昔のことと思っている事が多い。収穫があったとすれば、それ。