恋愛3次元デビュー

カザマアヤミ『恋愛3次元デビュー』、双葉社、2014


このマンガは、朝日新聞で、マンガオタの松尾記者が紹介していて、おもしろそうなので買ってみた。30歳近くになるまで、恋愛経験ゼロの著者が一念発起して、相手を見つけて結婚するまでの過程を描いたコミックエッセイ。

女子校育ちで、男とろくに話した経験もない著者は、2次元オタとして20代を過ごし、20代の終わりになってから、男を探さなければと思い立って、ツイッターで相手を見つけ、いきなり付き合って、いきなり結婚。

怖いもの知らずと、女だからできる技(男だったら、かなり無理)だと思うが、ちゃんとなんとかなっている。相手もオタクの漫画家だが、愛情があって、心の広い人。著者は自分から告白して、きっかけを作っているが、これも未経験なので、何でもできるという逆転技。こんな技を使って、簡単にうまくいくというのは反則。

とはいえ、2次元オタクで、きっかけもロクにないまま、一生終わりという人はたくさんいる。経験薄くてもビギナーズラックで何とかなるのは、たまにあること。とにかくうらやましい。