2015-07-27 東京を生きる 本 #ノンフィクション、エッセイ 雨宮まみ『東京を生きる』、大和書房、2015 著者の新しいエッセイ。全部が「東京」をネタにしたもの。 著者のこれまでの著作の中でも、一番の傑作。読んでいてつらくなるが、著者もつらいのだ。 「もしかして、私は自分が、何が欲しいのかわかっていないのではないか、と思う。何が欲しいかわからないから、はっきり何かを、使おうが使うまいが、堂々と指差して手に入れることができないのではないか。」 この節が一番心に響いた。自分自身がそうだから。