第61回日本伝統工芸展

「第61回日本伝統工芸展」、広島県立美術館、2015.3.15


この展覧会、去年は行かなかったと思うが、今年はたまたま最終日に気がついて行ってきた。会場の入口は、いままではたしか子供向けの解説だったが、今年は賞をとった作品が並べてあった。ただし、二等?の日本工芸会会長賞は、他の展示品と同じ場所に並べられていた。ややこしい。

この会長賞、透網代箱(松本破風)という、要は竹カゴなのだが、底以外は全体が丸みを帯びていて、透かしになっている。これが非常に難しいらしいという見当はつくが、作り方がわからないのでどこを見ればいいのか、よくわからない。

NHK会長賞の、截金硝子長方皿「流衍」(山本茜)は、素人にもわかりやすい美しさ。曲がった長方形のガラス皿。
表面に細い線が入れてあるのだが、細かい細かい。どうやって入れたのかはまったくわからない。気の遠くなるような作業のはず。

今年は人形が多かったような気がするが、錯覚かもしれない。どうせなら、作家か、学芸員のギャラリートークがある日に行けばいいのだが、毎年平日にあるので、簡単には行けないのだ。