ブラームス/ヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェン/交響曲第3番、ハーン、サロネン、フィルハーモニア管弦楽団

シベリウス交響詩トゥオネラの白鳥」 『レンミンカイネン』組曲 op.22 より 第2曲

ブラームス/ヴァイオリン協奏曲


   ヴァイオリン/ヒラリー・ハーン
   エサ=ペッカ・サロネン指揮、フィルハーモニア管弦楽団東京芸術劇場、2015.3.7


サロネンフィルハーモニア管弦楽団の演奏会、半年前からチケット買って楽しみにしていたが、行けてよかった。

ブラームスの協奏曲は、ハーンの出来がとてもよかった。ヴァイオリン弾きは美人コンテストみたいに女性の美人演奏家が続出しているが、特に外国人演奏家は演奏も見た目もいいのが揃っていて、ハーンもその一人。

テクニックも表情のつけ方もいいところだらけ。躍動感のある演奏で、行く末の楽しみな人。

ベト3は、サロネンの解釈が冴えている。基本的にテンポを早くして飛ばしているが、第二楽章の中間部は急にゆっくりやったりしていて、緩急自在の演奏。

贅肉のない、引き締まったベートーヴェン。ぬるいところがなくて、聞いていて気持ちいい。楽員で目立ってよかったのは、オーボエティンパニオーボエは、この曲の主役だが、いかにもベテランの楽員。とにかくうまい。こういう人がいるとオーケストラが締まる。ティンパニは珍しく黒人。この人が非常に上手い上、演奏のスタイルがカッコいい。次々とバチを取り替えて叩いていたが、いい音出てた。

演奏家の組み合わせも、曲目も、ハズレがなさそうで、実際にもすばらしい、というものなのだが、満員にはなっていなかった。当日券もあった。外国オケはたくさん来ているから仕方ないけど、もったいない。