八重の桜 12話

「八重の桜」12話、「蛤御門の戦い」


覚馬は、国元に手紙を送って、尚之助と八重の縁談をすすめてきた。権八も話に乗っかって、八重にじかに縁談をすすめる。しかし八重はきっぱり断る。七年も「兄様」と思っていた尚之助をいまさら夫として受け入れられないのだ。尚之助は、「無理ですよね」と、こちらは断るという感じではない。

京での戦争は、長州軍が天王山から、御所に寄せてくる。会津は槍を先に立てるが、長州の鉄砲隊にすぐ潰される。そこでいきなり覚馬が「鉄砲隊前へ」と叫ぶ。あんたいつから指揮官になったの?

長州軍と撃ち合いになるが、会津軍は苦戦。そこに西郷吉之助と薩摩軍が現れて、長州軍を一掃する。覚馬は、薩摩軍のミニエー銃の威力に驚く。覚馬は右目を負傷するが、結局長州軍は敗走、会津軍は大砲を持ちだして、長州軍を叩き伏せた。

戦況は会津にも伝えられ、一時気まずくなった八重と尚之助は、関係を少し修復する。兄のことを心配するばかりの八重に、戦争を冷静に見ようとする尚之助は頼もしく映るのでした。


禁門の変は、無理やり会津をヒーローにしないで、薩摩の重要性をちゃんと描いていて好印象。この時は、まだ西洋式の戦術が移入されていないので、100メートルくらいの距離で露出して撃ち合っている様子も映っていた。覚馬はライフルという単語を口にしているが、この頃はもうそう言っていたのか?

今回からの新キャストで、大垣屋清八(松方弘樹)が出てきた。半分商人、半分侠客。これから出番の長い役。松方弘樹の格で、今回の留めはこの人。