ヤマザキマリのリスボン日記

ヤマザキマリヤマザキマリリスボン日記』フリースタイル、2012


出版されたのは2012年だが、内容は2004年から2008年ごろまでの著者のブログを本にしたもの。基本的にリスボンで生活していた時期なので、このタイトルになっている。

著者のブログ本やらコミックエッセイやらをいろいろ読んできたので、これまですでに読んだ話とかぶってしまって混乱。しかし、著者の生活は、イタリアでも、シリアでも、ポルトガルでもあまり変わっていないようだ。いつもマンガ描きで忙しく、その間に姑がやってきたり、日本からの客を案内させられたり、家族で行けるところに行ったりしている。

これまでのエッセイと比べると、ポルトガルはとても住みやすそう。そんなに寒くはなく、人は親切、食べ物はおいしい。旅行で行っても居心地よさそうだが、住んでみるとまたよさが違うのだろう。しかし、著者はポルトガル語を話せるのか?この本を読む限り、言葉で不自由しているようにはぜんぜん見えないが。イタリア語がちゃんとできると、ポルトガル語もそんなにむずかしくはないのかもしれない。

もとのブログは、「テルマエ・ロマエ」に着手しようとする時期に書かれているし、もともと著者の夫はローマオタクなので、HBOのTVシリーズ、ROMEにハマっている。これは全部録画をとったのだが、見る時間がないのでDVDに落として放置しておいたもの。この本を読むととてもきちんと作られているらしいので、見たくなった。当分は余裕がないのでムリだとは思うが。

300ページあまりの本だが、生活エッセイなのでさくさく読める。とりあえず図書館で予約していたヤマザキマリの本はこれでだいたい読めた。