海上保安庁「装備」のすべて

谷哲也海上保安庁「装備」のすべて』、ソフトバンククリエイティブ、2012


海上保安庁の、船艇、航空機、銃火器、救助機材、事故対応機材を紹介する本。このシリーズ(サイエンス・アイ新書)の共通の特徴として、少ないページ数(200ページ余)でよくまとまっていることと、約半分のページが図版であることで、簡単に読める。

船艇、航空機等の「装備」が中心だが、特殊警備隊、特殊救難隊、機動防除隊については、訓練の方法や活動についても書かれている。協力関係にある周辺諸国の沿岸警備組織についても、巻末に少しページをとってある。

巻末の参考文献リストを見ると、海上保安庁の仕事を、この本にほとんど書かれていない測量や交通などの分野も含めて解説している本は、海上保安庁自身が出している「海上保安レポート」以外にはないらしい(船艇や特殊警備隊については別途に本がある)。そういう意味でも貴重な本。