テルマエ・ロマエ I
ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』I、エンターブレイン、2009
今頃になってやっと読んでみた『テルマエ・ロマエ』。やはりおもしろいわ。
まあ風呂のうんちくは、この巻ではそんなにすごいことを言っているわけでもないし、ルシウスがなんで風呂から風呂へ時間を越えて動けるのか(特に現代からローマに戻って来られるのか)、さっぱりわからないのだが、そういうところは大して気にならない。
それよりおもしろいのは、ルシウスの「ローマ人」としてのキャラクター。ひたすらローマへの誇り全開だが、野蛮人(現代日本)のものであっても、いいものにはちゃんと学べるだけのすなおな向上心がある人。このへんは作者のローマ愛があふれていて、非常に好感度高い。
各話の終わりについているコラム「ローマ&風呂、わが愛」が、毎回おもしろい。このコラムで作品のおもしろさの3分の1くらいは占めているような気がするが、この部分は映画とかでは表現できないだろう。
絵はすごくうまい、というわけではないが、いかにもローマっぽい人物の描き込みはちゃんと話にマッチしている。まだ巻数がそんなに進んでないので、読むのが楽にすみそう。次巻以降がたのしみ。
今頃になってやっと読んでみた『テルマエ・ロマエ』。やはりおもしろいわ。
まあ風呂のうんちくは、この巻ではそんなにすごいことを言っているわけでもないし、ルシウスがなんで風呂から風呂へ時間を越えて動けるのか(特に現代からローマに戻って来られるのか)、さっぱりわからないのだが、そういうところは大して気にならない。
それよりおもしろいのは、ルシウスの「ローマ人」としてのキャラクター。ひたすらローマへの誇り全開だが、野蛮人(現代日本)のものであっても、いいものにはちゃんと学べるだけのすなおな向上心がある人。このへんは作者のローマ愛があふれていて、非常に好感度高い。
各話の終わりについているコラム「ローマ&風呂、わが愛」が、毎回おもしろい。このコラムで作品のおもしろさの3分の1くらいは占めているような気がするが、この部分は映画とかでは表現できないだろう。
絵はすごくうまい、というわけではないが、いかにもローマっぽい人物の描き込みはちゃんと話にマッチしている。まだ巻数がそんなに進んでないので、読むのが楽にすみそう。次巻以降がたのしみ。