坂道のアポロン 11話

坂道のアポロン」11話、「レフト・アローン」


早朝、家を出ようとする千太郎を家の前で待ち受けていた薫。殴り合いの末、結局千太郎は家出をやめることにする。帰ってきた父親に「子供は親に遠慮するものじゃない」と言われる千太郎。

薫と千太郎は、文化祭でのライブの練習に全力で打ち込むことにする。律子の父に頼んでベースで加わってもらうが、薫はバンドが「地味」であることを気になる。それで、律子にボーカルで加わってもらうことになる。

本番の前日、練習で薫が忘れていった楽譜を届けるために、バイクで後を追いかける千太郎だが、センターラインを越えてきた車とぶつかってしまう…。

当日、千太郎が来ないのを待っている薫のところに、律子が千太郎の事故を伝えに来る。病院に駆けつけた薫は、千太郎の家族が待っているところにたどり着く。しかし重症で意識不明になっているのは、後席に座っていた、妹の幸子。千太郎は大した怪我ではなかったのだ。

千太郎はきっと屋上にいるはずだと見当をつけて、上がってみると、千太郎はベンチに寝ている。幸子のことを悔やむ千太郎に、薫も泣く。幸子は一命を取り留めたが、千太郎はそのまま姿を消してしまう。

千太郎が帰ってこなくなることを恐れて動揺する律子。薫は、教会の神父に会うが、置いていったロザリオに千太郎が寄せていた気持ちを聞き、千太郎がもはや帰ってこないことを知る。



千太郎が早朝出ていく先週のくだりをそのまま受け取って動揺していたが、こういう展開で結局千太郎が出ていくことになるとはまったく思ってもみなかった。今回は泣かせる回。早朝の薫と千太郎の殴り合いも、事故で幸子が入院している病院の屋上でのやりとりも、涙をしぼらせる展開。千太郎が誰にも気付かれずにいなくなってしまうところもうまいと思う。次の最終回、ほんとうにたのしみ。