マンガ金正恩入門
河泰慶(作)、崔炳善(画)、李柳真(訳)『マンガ金正恩入門』、TOブックス、2011
これはもともと買うつもりはなかったのだが、『父・金正日と私 金正男独占告白』の中で、この本に言及されていて「内容はおおむね妥当」と金正男が言っていたので詠んでみることに。原作者の河泰慶は、韓国のラジオ局「開かれた北朝鮮放送」代表なので、たしかに言っていることはそんなに外してないだろう。
マンガの体裁を取ってはいるが、いわゆる「絵解きマンガ」で、原作者の文章に絵をつけただけのもの。絵がたくさん入っているだけで、実質的にはブックレットサイズの本と同じである。金正男について書いてある箇所では、金正男が幼少の頃、誕生日プレゼントを買うための代表団が外国に送られ、1回につき100万ドル相当のプレゼントを毎年買ってきていたと書いてある。金正男はこの部分に目を通した上で「だいたい事実」と言っているのだから、そうなのだろう。金正男の後継者からの脱落や「ウアム閣事件」についても言及されている。
金正恩の後継者指名については、藤本健一の本に書いてあることとほとんど違いはないので、それはまあいい。哨戒艦撃沈、延坪島砲撃については、だいたい言われているとおり。しかし計画や実施のプロセスの細かい部分については、注釈がつくような本ではないので、何が情報源かはわからない。
金正日、金正恩父子の奢侈については、まあそんなものでしょうという程度。こういうところがけっこう細かく書いてあるのだが、韓国世論に北朝鮮のマイナスイメージをアピールすることが目的なのだろう。
金正男の告白本が出てしまった後で読むとややインパクトに欠けるが、2011年7月に翻訳が出ているのだから、韓国で出版された時点での最新情報は要領よくまとめてある。出版直後に読んでいればだいぶ印象は違ったかもしれない。
これはもともと買うつもりはなかったのだが、『父・金正日と私 金正男独占告白』の中で、この本に言及されていて「内容はおおむね妥当」と金正男が言っていたので詠んでみることに。原作者の河泰慶は、韓国のラジオ局「開かれた北朝鮮放送」代表なので、たしかに言っていることはそんなに外してないだろう。
マンガの体裁を取ってはいるが、いわゆる「絵解きマンガ」で、原作者の文章に絵をつけただけのもの。絵がたくさん入っているだけで、実質的にはブックレットサイズの本と同じである。金正男について書いてある箇所では、金正男が幼少の頃、誕生日プレゼントを買うための代表団が外国に送られ、1回につき100万ドル相当のプレゼントを毎年買ってきていたと書いてある。金正男はこの部分に目を通した上で「だいたい事実」と言っているのだから、そうなのだろう。金正男の後継者からの脱落や「ウアム閣事件」についても言及されている。
金正恩の後継者指名については、藤本健一の本に書いてあることとほとんど違いはないので、それはまあいい。哨戒艦撃沈、延坪島砲撃については、だいたい言われているとおり。しかし計画や実施のプロセスの細かい部分については、注釈がつくような本ではないので、何が情報源かはわからない。
金正日、金正恩父子の奢侈については、まあそんなものでしょうという程度。こういうところがけっこう細かく書いてあるのだが、韓国世論に北朝鮮のマイナスイメージをアピールすることが目的なのだろう。
金正男の告白本が出てしまった後で読むとややインパクトに欠けるが、2011年7月に翻訳が出ているのだから、韓国で出版された時点での最新情報は要領よくまとめてある。出版直後に読んでいればだいぶ印象は違ったかもしれない。