ソーシャル・キャピタル入門

稲葉陽二『ソーシャル・キャピタル入門』、中公新書、2011

ソーシャル・キャピタル社会関係資本の入門書。要するに人間関係のネットワーク、社会的きずなが社会的にどのような価値を持ち、どのような要因の影響を受けるかという問題。

経済的格差とソーシャル・キャピタルの関係についての議論がとくにおもしろかった。簡単にいえば、経済的格差はソーシャル・キャピタルを毀損するとされている。

概念のまとめ、問題猟奇のサーベイ、関連研究などがバランスよく、簡潔に書かれていて、リーディング・リストもついているので、この問題に対する入門書として非常に役立つ本。