アーキウォーク広島 平和記念公園 トークセッション@純喫茶パール

「アーキウォーク広島」 「平和記念公園」「トークセッション@純喫茶パール」、2011.10.9

前日に引き続き、建築公開観覧イベントに行ってきた。といっても、平和公園なのでいつも通っているところではある。原爆ドームレストハウス、平和記念資料館、と回って、原爆ドームの新築当時の姿を説明してもらったり、レストハウスの地下室(ここは、被爆当時の状態があまり変わっていない)を見せてもらったりした後で、平和公園の設計の概念を説明された。

丹下健三大先生の記念碑的作品だが、コンペに出た他のプランと比べて説明されると、原爆資料館から、原爆ドームまでを一直線に結んで構想されたのは丹下案だけで、他の案では原爆ドームを強調するような設計にはなっていなかったとのこと。なるほどね。また原爆資料館の建物も財政難で国からは規模縮小を強く要求されており、実際に工事は何度も途中で中断したが、当初計画は変えずに強行したというお話。いろいろあったのかと感心した。

夕方から、広島駅前の純喫茶パールで、主催者のトークセッション。この建築イベントは東京ではかなり大規模にやっていて、お客さんも多いというおはなし。まあ東京は掃いて捨てるほど見るものあるからねぇ。とはいえ、この地方都市でも見ていない建築物はけっこうそれなりにあるもの。来年もまたやるそうなので、そちらもたのしみだ。

純喫茶パールは、はじめて2階を見せてもらった。現在は物置状態になっていて営業スペースではないのだが、なぜか石庭があったり、珍妙な置物や飾りがいろいろとあって楽しかった。このパールは昭和32年開業という話。駅前再開発計画に入っているので、ここももうあと数年の命だから見られるときにちゃんと見ておかないといけないのだ。