酒とつまみ 第14号

『酒とつまみ』第14号、酒とつまみ社、2011

たまたま大きい本屋の雑誌コーナーにあった。「タモリ倶楽部」でタイトルは知っていたが、実物を見るのははじめて。単色印刷、80ページで400円。平成23年7月15日発行とある。

記事は、大竹聡「足掛け4年!完走達成記念特集 山手線一周ガード下酩酊マラソン 最終回五反田~東京編」、「酔客万来 第14回 集団的押し掛けインタビュー シアワセとカナシミと東陽片岡」、「瀬尾幸子のつまみ塾14 簡単で酒にも合うぞ! 質素で健康な縄文人のつまみ」あたりはまだいいが、「出雲運刻斎の今日のうんこ 第8講 恥辱のスタイル」などは目も当てられない。飲食の雑誌じゃないのか?下ネタといっても、排泄はなしでしょう。飲みながら読んでいたので酒を吹いてしまった。

ちょっとはためになったのは、「思いつき研究レポート 飲み残し第4のビール選手権」(タイトル通り、いわゆる第4のビール7銘柄を飲み比べる)くらいか。あと南陀楼綾繁「古本屋発、居酒屋行き 其の10」はよかった。大森の古本屋とか知らなかったし。南陀楼綾繁がこんなところにも書いていたとはおどろいた。

あと、やたらフィリピンパブ関係の記事が多いのはどういうこと?酒に関係あるといえばあるが・・・。「さきいか書道」(さきいかを筆代わりにして書道をやる)には、あきれて笑いも出ない。

とにかくよくこれだけくだらないことが書けるものだとひきつった笑いが出るような記事が並んでいて、この雑誌自体が酒のつまみになるのはマル。

編集後記を見ると、「11号~13号はすべて9月中の発行だったが、このあとがきは6月に書いている」とあるので、ほとんど年刊らしい。コミケの同人誌みたいなつくりだが、ちゃんとISBNは入っているので流通しているのだ。バックナンバーの広告が10号まで載っているので、その分は入手可能らしい。注文してみるか?