乙嫁語り 1巻

森薫乙嫁語り』1巻、エンターブレイン、2009

いまごろになって読んでいるが、もう3巻まで出てるのか・・・。

19世紀中央アジアカスピ海沿岸の地方都市のおはなし。ということで、登場人物はテュルク系。嫁=アミル、20歳。遊牧民の家から嫁いできた。家事だけでなく、乗馬、弓もうまい。ちょっと勝ち気だが、ちゃんと乙女。しかしこの時代では、20歳で嫁にいくのはいきおくれ。

ムコ=カルルク、12歳。子供じゃんか。まあ、結婚すれば大人扱いだが、よく言っても少年だ。夫っぽくふるまおうとしているが、嫁が裸で寝所に入ってきても興奮する以外のことは何も出来ない。誰か性教育しないのか?末っ子だが、末子相続社会なので、跡取りである。

1巻はストーリーは大して進んでおらず、一家一族の構成と日々の生活のようす、それから嫁に出したアミルを実家のアゼルが取り返しに来る話。とにかく書き込みが細かい。服、飾り物、建物の装飾、みないちいち描き込んである。スクリーントーンなんかはないので、気が遠くなりそうだ。県立美術館で、この時期の中央アジアのアクセサリーを展示していたのを思い出したが、まさにあれの世界。読者をひきこむ力のある絵だ。

2巻を予約しようとしたら、44人待ち。3巻は98人待ちだった。あきらめて買うかなあ。3巻読めるまで半年以上かかりそうだ。