となりの801ちゃん 2,3,4巻

小島アジコとなりの801ちゃん』2、3、4、宙出版、2007-2009

1巻はまあまあおもしろかったので、借りられるだけ残りの巻も読むことにした。最新刊の5巻は借りられていて読めない。

1巻は話はともかく、絵が「これはなに?」というような出来だったが、2巻からは絵が飛躍的に進歩。まあ、ちゃんとペンで描くようになったということですが。トーンやベタも使われるようになって、かなりマンガっぽくなった。考えてみたら、1巻をあのまま出版しようと思った編集者がえらいというか、変わっている人なのか。

1年1巻ペースなので、そのときどきにあったことがなんとなくわかる。それにしてもこのマンガを読んでいると、自分がオタクの本流から外れていることを実感するわ。注でとりあげられているマンガとアニメのほとんどを見たり読んだりしていない。

そんな自分でも読んでいてけっこうたのしめるのが、このマンガのいいところか。基本、ディープオタク向けというより、ライトなラブコメだからかなあ。4巻で801ちゃんとチベ君がとうとう結婚しているのが、けっこううーんというか、リア充オタクはいいなあという感じ。

このマンガは各巻の巻末に、キャラの出典、京都市北区の「御薗橋801商店街」の紹介コーナーがある。ここ、一番東端に「餃子の王将」があるというだけの普通の商店街。近くに京都産業大があるので、けっこう学生は来ていたなあ。いちおう地元に近かったのでちょっと懐かしい。

あと、4巻にはDVDとパンフレットがふろくとしてついていて、DVDには、このマンガのアニメーション(主題歌のついたタイトル部分だけ)と、壁紙やら何やらが入っている。パンフレットにはこのオープニングアニメーションの絵コンテが。一回アニメ化の企画が出たがそれが流れてしまい、このOP部分だけ作ることになったらしい(別に実写ドラマはある)。このマンガの性質を考えると、出てくる作品の版権許諾を取るのがむずかしかったのか?図書館が、このふろくつきバージョンを買ってくれていたことに感謝。