トコトンやさしいミサイルの本

久保田浪之介『トコトンやさしいミサイルの本』、日刊工業新聞社、2004

完全初心者向けのミサイルの歴史と基本原理の入門書。著者はロケット工学の専門家、元防衛庁技術研究本部第3研究所長。

見開き2ページで1テーマ。左ページは図、イラストが入っているので文章は右側1ページ。これくらいにしないと、入門書にはならないらしい。V1、V2からのミサイルの簡単な歴史からはじめて、ミサイルの種類、誘導方式、推進機関の原理の話が続く。

ミサイルの燃料、姿勢制御の話、欺瞞方式の話はとても勉強になった。ラムジェットスクラムジェットの話がけっこう多いなと思ったら、著者はこの分野の専門家のようだ。なるほどねー。

ミサイルのスペックについては本やネットにけっこう資料があるので、こういう基本原理の説明をしている本をもっとちゃんと読まねば。こういう本は、多少発行年が古くても内容が古くならないのでありがたい。そういえば、買ったままになっている防衛技術協会の「しくみ」シリーズもさっさと読まなければ。