柘植文のつつウラウラまんきツアー

柘植文柘植文のつつウラウラまんきツアー』、竹書房、2009

これも体験コミック。だいたいひとり旅でいろんなところを回る(たまに編集と二人のときも)紀行マンガ。行き先は、大島(日帰り)とか、はとバスみたいな近場から、新潟、稚内みたいな遠いところまであるが、だいたいはあまり予算を使わない関東近辺が多い。

おもしろそうなのは、「男性セクシーショー」(もちろん女性向)、「清澄庭園のバードウォッチング」、「競馬」とか。作者の微妙なスタンスは健在で、二度読み、三度読みにもじゅうぶん耐えられる。

あとがきを読んでビックリしたのは、作者は出不精で一人旅などほとんどしたことがないとのこと。最近けっこう「女一人旅エッセイコミック」は多いので、てっきり旅好きなのかと思っていた。おしごとで行く強制旅行とはいえ、作者としてはじゅうぶんにたのしめた様子。よかったよかった。

ついでに竹書房のHP「4コマ堂」に、作者が、「柘植文の編集部かんさつ日記」という、竹書房の内輪ネタコミックを連載しているのを発見。これはタダで読める上、けっこうな分量があり、しかも内輪ネタだから単行本にはしないと宣言されているので、柘植文ファンにとってはぜったいにおすすめのサイト。
http://4koma.takeshobo.co.jp/category/4koma/

へんなグッズも売っており、ほとんど売れていない様子なのが微妙。まあ、これで当分退屈しないですむ。「野田ともうします」3巻も近々出る様子なのでこちらもたのしみ。