品川神社

品川神社」、品川区北品川3-7-15

この普通の神社になぜ行ったかと言えば、「富士塚」がここにあるから。京浜急行新馬場の駅を降りると、第一京浜をはさんではす向かいにすぐこの神社が見える。

階段を上がると、左側に富士塚の登山口が。「一合目」「二合目」と石碑を見ながら急な階段が富士塚のまわりにぐるりと取り巻いていて、ちょっと登るとあっという間に富士塚の頂上に着く。

いまはマンションやら何やら高い建物がいろいろあるので、ただの高台に立つ神社だが、昔は当然富士山が見えただろうし、海もすぐ近くに迫っていたはず。富士塚のまわりにたくさん立っている歌碑や、小さな祠も昔の栄えを思い起こさせる。

ここは小さな神社だが、社殿はそれなりにりっぱで、平日の昼間なのに参拝者が何人か訪れていた。源頼朝創建という言い伝えだが、実際はどんなものか。まあ、中世以来の由緒ある神社だと言うことは確か。

この神社には境内地ではないのだが、となりに(神仏分離の前は敷地内だったのだろう)板垣退助の墓がある。明治以降の板垣家の人々の墓はここにあるらしい。板垣退助墓のとなりには佐藤栄作が揮毫した石碑がある。ちょっと拾いものをした気分。